2007年7月21日(土)基本的に雨
7月8日に「食」についての記事を書きましたが、今日はその続編です。
生物学の中に、「食物連鎖」とか「生態系」とか言う言葉がありますが、この概念は前回の記事で指摘した「命の輪」と同じ概念ではないかと思っています。この概念が何時頃誕生したのか、詳しいことは分かりませんが、西洋科学の歴史をひも解いても、そんなに古い話ではないのではないかと思います。
ところが、東洋にはこの「食物連鎖」、「生態系」と同じ概念が何千年も前から存在しています。
つまり、「輪廻」の思想です。
平たく言えば、「無限に繰り返される命のリサイクル」と言うことになります。
「食物連鎖の頂点」と言う表現が使われることもありますが、これは正しい表現ではありませんね。一部分にしか焦点が当たっていません。
「うじ虫」を魚や鳥が食べる。その魚や鳥をヒグマが襲って食べる。しかし、ヒグマを襲って食す動物はいませんので、ヒグマが「食物連鎖の頂点」にいるように見えます。
ところが、そのヒグマも死ねば腐って「うじ虫」に食われ、微生物に分解されて土に返り、草の肥やしになってしまいます。これが「輪廻」の意味するところではないかと思っています。まさに「命の連鎖反応」と言えるのではないでしょうか。
では、人はこの「輪廻」からはずれているのでしょうか。非常に難しい問題です。
この問いに、性急な結論を出すのはやめておこうと思います。果たしてどうなのでしょうか?
てな訳で、今日もおいしいコーヒーを頂くことにしましょう。
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「食」について
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最近はうじ虫も治療に使われ始めました。
「糖尿病性足潰瘍に無菌ウジを這わせて、壊疽を清浄化する「無菌ウジ療法(Maggot Debridement Therapy;MDT)」が、今年3月国内で初めて岡山大学心臓血管外科の三井秀也氏によって行われた。これまでに5例が実施され、経過はいずれも良好だ。」
ということが医療関係で発表されております。
始まりはアメリカです。うじ虫療法の発端は戦時中、うじ虫が湧いている戦傷者の創がきれいに治ったことかららしいですね。
へー、「うじ虫」が治療に役立つとは知りませんでした。
やはり、「科学万能」とはいっても自然の全貌が見えている訳ではない、と言うことなのでしょうね。結局、「うじ虫」も命あるものしか食べられないと言うことだと思います。
それにしても、人に命を奪う戦争がその契機なったと言うのも不思議なめぐり合わせなのかもしれませんね。
命あるものは土に帰る、返すと言いますが、
今の環境は土さえ少なくなって・・
手を加えてはいけないところにまで踏み入れているような感じがします(。。)
人の本質に立ち入らないと結論は出ません。
人の命は何によって受け継がれるのか、あるいは、何にも受け継がれず、生命の消滅に行き着くのか?科学的な研究や調査だけではなく、そのこと自体の意味が問われてしまいます。
結論は急がず、折に触れゆっくりと考えないと頭が痛くなりますよ!