今日はスケールの実験です。
2008年4月24日(木)小雨
アレンジをしていると、次のようなスケールを使いたくなる事がしばしばあります。
エスニックな感じのするスケールで、「レ(D)」と「ラ(A)」が半音下がるのが特徴です。
こんな感じ...
エスニック・スケール・ミディ
そこで実験です。
この特徴を通常のペンタトニック(Penta Tonic)に移植するとどうなるのか。仮にこの新しい音階を「エスニック・ペンタトニック(Ethnic Penta Tonic)」と呼ぶことにします。以下がそのスコアです。
1)通常のペンタトニック(Penta Tonic)
こんな感じ...
ペンタトニック1・ミディ
2)エスニック・ペンタトニック(Ethnic Penta Tonic)
こんな感じ...
ペンタトニック2・ミディ
さて、ここからが本論ですが、以前に『スケール「ペンタトニック」の妙』で取り上げた中山晋平作曲「ゴンドラの唄(ごんどらのうた)」にこの新しい「エスニック・ペンタトニック」を適用したらどうなるのでしょうか。
この曲は、1)通常のペンタトニックを使って書かれています。
まず原曲はこうです...
ゴンドラ・ミディ
エスニック・ペンタトニックを適用すると...
ゴンドラS・ミディ
なんだか、夜鳴きソバみたいですね。
急にラーメンが食べたくなった方もお見えになるのではないでしょうか。
コード進行は、通常のケーデンス(終止形)を無視して、「エスニック・ペンタトニック」上に成立するコードしか使っていません。和声的にはもう少し研究の余地がありそうですが、意外と面白い結果になたのではないでしょうか。
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PDF「ゴンドラの唄(ごんどらのうた)」楽譜スケッチ
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